具体的な言葉を書かずに淡々と。
初対面からなにか頭の中での警報が反応していて、気のせいかなとおもうときもあったけれど、10数年経ってやっぱりあのときのサイレンは正常に作動していて、
わたしはわたしの警報器をもっとちゃんと信じて大丈夫なんだな、と思った。
しかしこの感じを人に伝えるための言葉がない。
なんかへんなかんじ、といってもわたしにも性格に相当問題があるのでわかってもらえなさそう。
あのサイレンが最初に聞こえていたあの頃に、ちゃんと言えていれば良かったのだろうけれど、いうべき相手は盲目的になっていて、きっとわたしでなくとも何を言っても否定的な言葉は全く聞こえず、おそらく変な反応をされて距離を置かれただろうし、
わたし自身たぶん人生最も荒れていた時期で自分に忙しかったのだろうなあとおもうので、まあこの辺は今言ってもね。
まあ恋する乙女なんて何言ってもな。
人の心の言語化というのは難しい。
わたしはずっとそれで思ったことを上手に伝えきれていないのかもしれないな。
わたしは正直言ってしまえば、どっちもどっちだよ、と思っていて、
ただ、それを分かった上で「それでもわたしは最後まであなたの味方だよ」が成立してしまうのが、現実の人の心の不思議なところで、
この辺りってどうやっても、かたちにはできない、書けないな、と思う。
小説だったら理由をつけなくてはならなくなるから、つくり話にはこんな話はありえないのだろう。
事実は小説より〜、というのはこういった人の心の違いなのかもしれない。
もうすぐ春ですね。春は眠るのが難しいね。