怠惰な夜

流浪するピニャータと少しずるい毛布。

生涯で一番美味しかったもの。

について、昨夜寝る前に考えていた。

 

しかし、ソノモノが美味しいというよりは、雰囲気や誰と食べたか、条件ありきの「美味しい」がほぼ全部だなあ。

 

美味しいものってだけなら自分で好みに仕上げたものが結局よかったりもするしなあ。(でも普通に外食も好き)

 

で条件抜きで「味」だけの美味しかったもの

 

・目の前で焼いてくれるミヤチク

当たり前だが美味しい

 

・福岡のワインバーみたいなとこで出たマッシュポテト

なんかわけわからんくらい美味しかった

何入れてんだろう、チーズはわかるけど生クリームとかなんかなあ

 

・チェーンの飲み屋のしめのラーメン

なんか人生で一番好みのラーメンだったのだけれど、次行ったら味変わってて記憶違いしてるんじゃなかろうかと疑うくらい

 

・近所のレストランのポークカツレツ

閉店しちゃったんだよなあ

 

 

 

雰囲気込みで美味しかったものはいくつか思いつくけれど、でも一番にふわっと思い出したのは、数年前アメリカでたべたストロベリー味のマフィン。

現地の午前3時くらいに起きて(時差ボケ)、一晩中クラクションとサイレンが鳴る(とくに何かあったわけではなくていつもこんな感じみたい、都会だった)通りやだんだんあかるくなる空とビルのライトを、

ホテルの窓からボケラと眺めながら、昼間買ったマフィンをゆっくりと食べていた。

まあ、物自体はそんなすごく美味しいわけでもないんだけれど、まずくもなかったけど。(でも日本でこの味は販売しないな、とは思う)

ちなみにかなり嘘くさいピンク色をしたマフィンだった。ウケるね。

 

アメリカの旅行は雰囲気込みで美味しかったものはたくさんあるけども。

一番に思い出すのはなんでこれなんだろうなあと自分でもちょっと思う。

単に夜・夜明けが好きなのかもしれないが。

 

 

書いていて確信が高まってきたのだけれど、人間は口で食物(ショクモツ)を摂って、脳で雰囲気を食べるのかもしれないな。