怠惰な夜

流浪するピニャータと少しずるい毛布。

続トット/青ブタランドセル

エンタメふたつ

 

▪︎窓際のトットちゃん続編

40年以上経って出たまさかの続編、まさかだよ!

御存知あの黒柳徹子さんの著作。

子供の頃から何度も読んだもののひとつなので、迷わず購入。

前作はトットちゃんが疎開する電車に揺られているところで終わるのだけれど、ほぼそこから始まっていて、わたしの頭の中で40ねんちかく電車に揺られて闇に向かっていたトットちゃんが再び動き出したわけだ。

続編は疎開からニューヨークへいくまでの話。トット黒柳徹子になるまで、と言ってもいいかもしれないな。

出兵するおとうさんを送るシーンのなかに突然「ユーチューブのグッドボタン」なる文章が出てきて笑ってしまったな。灰色がかった黒と白と緑の頭の中に突然デジタルな赤いサムズアップがぽこんと浮かんでしまって。

 

こういうことを書き残せる人も少なくなっていて、書き残しておきたかったんだろうなとおもう、あと家族のこととか。

 

子供のころ触れた人は読んでもいいんじゃないかな。

 

 

▪︎青春ブタ野郎はランドセルガールの夢をみない

青ブタシリーズ好きなんです。わたしも好きだけど連れ合いが。

相変わらず面白かった。こまかな心理描写を、ここよく描けたな、と感心するところもあったり。

今回はサクタの話だったんだねえ。彼は成長せざるを得ない状況で、子供らしくないなと思っていて、いつか彼もちゃんと「無理矢理大人になったぶんのたりないところ」の補完をできたらいいのにな、とは思っていたので、ひとつ完結した感じがして、気持ちがほんのりあたたかくなりました。大人から見ると心配な子よね…。

そして色々と謎や新キャラをほうりこんで、テレビシリーズ続編発表ですか、そうかそうか、生きる楽しみができました。フフ。