怠惰な夜

流浪するピニャータと少しずるい毛布。

You remember that night.

ニッポン放送の「あの夜を覚えてる」を鑑賞。

 

ふだん、ドラマも映画も観劇もほとんど観ない人間だが、ラジオは大好き、という理由だけで観たのだけれど、とても楽しめた。

 

ほどほどにファンタジーというか「まあそんなことにはならんな」というところもあるけれど、演出や話の盛り上がりの必要性として楽しめたし、主演の方々もすごく上手いなあと感じたなあ。あれを生でやりきった凄さというか、企画がすごいな、よく思いついたなこんなの。

ラジオ愛を感じるなあ。

 

あと個人的に「なにかをつくっているところ」を見るのが(これはノンジャンルに)とても好きで、普段きいているラジオ局の中を眺められるというのもお得感がすごかった。これは好きな人にしかお得ではないかもしれないが。

演者より小物や背景を隅々までみてしまったりしてね。やだキモーい、と自分で自分に引いたりする。

 

一緒に鑑賞していた家族が、ラジオはほんのすこし聞くけれど、オールナイトニッポンについてはほとんど知らなかったので(無印とゼロとか)、時々自分から捕捉しながらだったのだけれど、家族も面白かった!三四郎相田さんの演技が上手い!(これは自分も同意)と楽しんでくれた。良い夜になったね。

 

毎日誰かの「あの夜」があるんだよな、とふと思う、星の数。ラジオを聴いている誰かだけの「あの夜」。

 

そのようなことを考えながら、深夜便を聞いている、今は日曜日の夜。自分だけの「あの夜」。